【美しい村】中世の面影を残す町 ペルージュ

ばたばたとしていたら、更新に日が開いてしまいました。フランスに来てから時が流れるのを早く感じます。一日一日が楽しい。


リヨンは少しだけ暖かくなりましたが、いまだに家を出る時は寒く、学校に着くころにはぽかぽかします。慣れません。笑


今日は、先日行ってきた「Perouges:ペルージュ」という町について書きたいと思います。ただ、長くなってしまいそうなので、学問的なことはまた改めます。行き方や、場所の紹介を中心に。

(街並みはこんな感じです)

ペルージュは、「Cite Medieval」=中世の町、と言われています。まるごと、中世の時の街並みが残っていて、"Les plus beaux villages de France"「フランスの最も美しい村」にも登録されています。

(お土産屋さんには騎士の置物が)



・最も美しい村とは?

(仏:Les plus beaux villages de France)協会は、クオリティの高い遺産が多く残る、『フランスの田舎の小さな村』の異なる歴史遺産の価値の向上、歴史遺産の保護、そして観光に関連した経済活動の促進を目的として、1982年に発足しました。

協会ではブランドの信頼性と正当性を高めるため、以下のような厳しい選挙基準を設け、村の活性化を促しながら、将来のある活動を目指しています。

・人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること

・歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を最低2箇所以上保有していること

・協会が定める基準での歴史的遺産を有すること

・歴史的遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを積極的に行う具体的事案があること

2013年現在、157村が『フランスの最も美しい村』として認定されていますが、認定後もこの条件が満たされなくなった場合には、登録が抹消されます。

フランスの各村観光局公認サイト「ボン・ボヤージュ」より)


※最も美しい村については、改めて記事をまとめてみます。



この町が栄えていたのは、14~15世紀頃だったそうですが、18世紀に入ってからは人々は次第に丘の下の町に移り住んでいき、20世紀初めには人口が8人になってしまったこともあったそう。しかしその後、保存委員会などの働きで荒れた建物が修復され、現在最も美しい村にも登録されているのです。


そんなペルージュへの行き方は、バスか電車。

・電車:Lyon Part-Dieu駅~Meximieux-Perouges駅まで。片道7.90€(4/29現在。SNCFサイトにて検索してみてください)大体40分ほどで着くようです。

・バス:ベルクール広場の近くにある、Pont-Guillotiereから出ているPhilibert社の”Car Ain”というもの。132番ブールカンブレス行きにて。片道2€。ただし1時間40分ほどかかります。以下詳しく書いていきます。


《バス停はどこ?!》
ベルクール広場を出て、Pont-Guillotiereを渡らずに、左に曲がります。場所でいうと、Quai Jules Contmont沿い。Pont-Wilsonの手前にあるほうです(川岸に2つバス停があるけど、ベルクール広場から遠いほう)。

132番のバスなのですが、171番と書いてあります(わかりづらい~笑)。171番の延長にあるらしいですね。バスはこんなデザイン。

バスの正面にはPhilibertと書いてあるので、リヨン内のバスとは違うのがわかります。

実はこのバスは時刻表があって、月~金は1時間に1回くらいのペースで出ています。ただし、土日は朝と夕方に一本ずつ。時刻表はベルクール広場の観光案内所でもらえます。

私が乗ったのは平日の午後。
14:00、15:30、あとは16時台、17時台、18時台に一本ずつあったと思います(時刻表を譲ってしまったので、記憶があいまいです。すみません)。


バスは定刻前にすでに停まっていて、発車5分前にドアが開きました。乗ったら、運転手さんに行き先を言い、2€を渡します(なるべく小銭で!)。降りるバス停の名前は「Meximieux / Perouges - Gendarmerie」ですが、「ペルージュ」だけで伝わります。


あとは乗って、着くまでバス旅を楽しむだけ!
ただし、降りる前にボタンを押さないといけないようなので、ボタンの近くの席に座ることをおすすめします。日本のバスと違ってボタンの数は少ないです(車内アナウンスと、電光掲示板があるのでバス停の名前がわかるようになっています)。だいたい1時間30分~50分くらいです。


バス停を降りると着くのがここ。

ちょっとしたロータリーのようになっていますが、バスが走る道路から反れて坂道を上ります。ちなみに、帰りのバス停は向かい側にあるのですが、”真向かい”にはありません!これめちゃくちゃ焦ったんですが笑、ペルージュを背にして坂を下ってきたら、左に曲がるとあります。大きいスーパーの向かい、といえばわかりやすいかな。

ちゃんと帰りのバスの時刻も決まっていて(もちろんバスだから少し遅れてきたりします)、私が観光案内所でもらった時刻表とバス停の時刻表が少しずれていたので、バスで来る場合は先に帰りの時間とバス停の場所をチェックしとくと少し安心。


坂はこんな感じで、ゆるやかそうできつい。これは帰りに撮ったので下り坂になってますが、帰りは気持ち良いです。

途中にショコラトリーあります。町の中にはないので、お土産をここで買ってもよさそう。19時くらいでも開いてました。

坂を上ること10分ちょい。この看板が目印です。町に向かう小道があります。ちょっとした柵のようなものがあって、「入っていいの?」って感じがしますが、ここです、入っていいのです笑。

こんな景色で町が見えてきます。この日は曇り空だったので、ちょっと暗い。

到着!

ここは歩いてきた人がたどり着くのですが、「La Porte d'en bas」(低い門)と言って、門の上のところが低くなっています。

ここの部分。決してくぐる高さが低いわけではありません(最初勘違いしていた)。


これに対して、駐車場の方にあるのが「La Porte d’en haut」(高い門)。

上まで続いていますね~。


そんな2つのゲートのどちらかに迎えられて、ペルージュの街並みは始まります。

すべて石畳。建物も中世のものです。

道の真ん中には、水の流れ道が。知恵ですね~。

いすもテーブルも石です。自然。

これは、銃を上の窓のところから打っていたりしたのかな。もっと建築勉強しとくべきだった!!大学の授業は積極的に自分で興味を持ってこそ意味を成します...先生すいませんでした...。

町は円形になっていて、ずっと同じ道を歩いているといつの間にか元いた場所に戻ってきます。町の真ん中はちょっとした広場になっていて、あの木が目印。

観光客がいっぱいいました!

宿もあります!建物の中とかどうなってるか見たい方はいいかもですね。ジャンヌ・ダルクになった気分で目覚めることができそう。


ペルージュは小さな街なので、1時間もあればゆっくりお土産屋さんも見て時間があまるくらいだと思います。美術館やレストランもあるので、開いていればなおゆっくりできそうです。


また、ちょっとしたおやつにペルージュのガレットを。

お店はここだけなのですぐわかります。買う時は、窓枠をコンコンすればOK。一切れ1.30€です。

Galette de Perougesは、甘いガレットです。少しレモンの香りがして、生地がサクサクしていて、でもぱさぱさはしていない。細いな~と思っていたのですが、結構生地がしっかりしているので、食べごたえがあります。一瞬ホームパイを思い出す味(でもちょっと違う)。

町の中はとってもかわいくて、昔の人々の生活を想像しながら歩くととても楽しいです。これはきっと井戸を花壇にしたんですね!

教会の近くから見える景色。穏やか。

教会はPorte hautのすぐ横に。ジャンヌ・ダルクが生きていた時代に建てられたのだそうです。

これはやっぱり、敵から身を守るために使っていたのだろうか。

今はふさがれていたけれど、やっぱり銃を…?



ここからはオフショット!!

突然すり寄ってきたネコ。かわいい!

藤の花かな?ところどころに咲いています。

陶器でできた中世版コマのチェス。これは非常に心惹かれた…けど、折りたためないし100€!うっひょう!

これマツコじゃない?めっちゃマツコ似だよね?笑
一人で「マツコ!」って言ってしまってちょっと恥ずかしかったです。よく見るとキレイなお姉さんです。お店の方ごめんなさい。

ちょっとだけ雨が降り、きちんと水の流れを観れた!ちゃんと流れていきます。
でも、ものすごくとぅるとぅる!!コケないようにするのに必死で、まともに歩けませんでした。雨の日に行かれる方はお気をつけて…。

雨はすぐにやんで、きれいな青空に!そしてここから見ると本当にハートに見える。

ということで、虹を激写!ちゃんと見えますかね~~?


とてもこじんまりした町。中世にタイムスリップしたような気持になれます。今更だけど、映画「三銃士」のロケ地だそうで。想像しながらの散歩は楽しくて、不思議な感覚。

中世の街並みに触れてみたい方にはおススメです^^

Vive le WWOOFing! フランスワーホリログ

2016年4月〜2017年2月まで、フランスwwoofの旅。オーガニック農業、人との出会い、生き方と自分自身の発見、食文化と健康、言語に今は関心あり。「自分がよく"有る"」ために大切なこと、「どんな生き方をしたいのか」を考え中...!

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