月曜の朝。パトリックが楽しそうにこう言いました。
「On va faire un pique-nique!(ピクニックに行こう!)」
週末、金土日と宿泊客がいてばたばたしていましたが、なんとみんなでピクニックに行ける!!楽しそう!!
…そう思っていたのですが。笑
私の思っていたピクニックとは全然違うものでした。フランス流ピクニックについて突っ込みながら書いていきます。笑
ということで、いそいそと最低限の持ち物(水やティッシュなど)をショルダーバッグに詰めて玄関へ向かうと、
「あれ、リュックサック持ってないの?」
と言われ、お?やっぱ両手が空いたほうがいいのか。と日本から持参していた折りたたみのリュックサックに詰め替えた。すると、
「え、そんなちっちゃいのじゃダメだよ!水は2リットル持った?」
…え???ピクニックに行くんだよね?何入れるんですか!
「山頂は寒いから服を3枚くらい余分に詰めていかないと持たないわよ」
…ほほう。なるほど。
>>>ピクニックじゃなくて登山じゃん??<<<
ということでこちらを貸してもらいました。
もうー、ガチのやつじゃん笑。まさかのがっつり登山じゃん笑。
今日一日無事に過ごせるのか非常に不安になりながら乗車。
わんこの方が余裕そう。何そのまなざし。憐みの目で見なくていいんですよ笑。
ということでスタート地点に到着。月曜なのにこんなに車が!
なんだかんだ言いながら山を登るのは好きです。海より山派(でも海も好きです)。
とにかく、どこを撮っても色が映えますね!白い犬と金髪の少女。いい!(変態ぽいけど変態じゃない)。
そんなこんなで一行はお昼ご飯をこちらでとることに。この時点ですでに15時。おほほ。スタートしたのが13:45くらいなので、大体1時間ちょいで山頂手前まで。
あえてここで座ることを決めたのがなんかすごいよね。もっとピクニックっぽい草原とかあるのにね。崖から落ちそうだよね。
ちなみにお弁当はこんな感じ。
サラダと、ゆでたまごと、トルトン(パイ生地を揚げてあるお菓子的存在。中にジャガイモのペーストみたいなものが入っている)。
写真を撮らなかったけど、チーズはチーズで一個のタッパーに入れて持参しているところがフランスだなと思う笑。
食後は少し休憩時間。頑張ってお花を撮ってみる。結構うまく撮れてない?笑
落ち着いたところで山頂を目指します!
空と山の境界線が、山頂!ものすごい風で、少しずつしか進めません。
歩いているので大丈夫ですが、確かに寒い。手がめちゃくちゃ冷たかったので、5度とかだったのかな?強風で飛ばされそう。
でも、山頂からの眺めは最高だった。
日本の山と違って、なんだかとがっている感じ。山頂が一つの線になっていて、三角形の一線のよう(わかりにくい)。
今見えているのが、LalleyやMensといった町々。左奥にグルノーブルが見える。
やっぱり、山はいいね。
風と寒さで、長時間滞在するのはかなりきつかったので、下山。一面に花の絨毯。
このとき18時。日照時間が長いと、活動時間も長くなって非常にいい。ちゃっかりここでみんなでケーキタイム。
帰りは小川のほとりを進む。いいね~きれいだ~。
ここで事件発生。小川がない。道もない。
…この道は合っているのか??
不安ながらもとりあえずパトリックについていくが、下れば下るほど道がない。獣道というのかな。
もはや山の斜面を這うように進む。このときすでに19:30過ぎ。ベルナデットが「この道は前と違う!!!」と言っているのに、なぜかみんな引き戻さない笑。遭難するんじゃないかなとか結構真剣に考えながら歩いていた。
振り返るとこんな感じ。大丈夫なのか???!帰れるのかな?
さすがに20時を過ぎると、日は沈みかけている。この時点で私は心が折れかけていたような笑。
でも、やっと”ちゃんとした道”にたどり着いた!!!
本当にほっとした瞬間。還れる!!!!
駐車場に着いた時にはもう誰もおらず。車は私たちのだけ笑。
とにかく無事に帰還できた安堵感で脱力。
ハラハラしたけど、いい一日でした。
山は美しい。
でも、ピクニックは恐ろしいことが分かった一日でもありました。笑
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