今日からリヨンでの語学学校が始まった。
とても素敵な学校だと思う。先生たちは優しいし、放課後のアクティビティとかもあるし、何より生徒のみんなが明るい^^。
ただ、なんというか、結局どうしたら語学力はアップするんだろうとすごく考えさせられた。ので、ふと言語習得について感じた事を書いてみる。
私の場合、高校で3年間フランス語をみっちり勉強していて(それを4年間で忘れてしまったわけですが泣)、はてそれをどうやって取り戻すか、というところにいる。
つまり問題は「文法の回復」と「語彙力の増加」であって、「基礎の勉強」とはちょっと違う(と思っている)。
語学学校にはいろんな人が通っていて、習い始めの人もいるし、昔勉強したけど忘れちゃったーって人もいるし、全く話せない人も、結構話せる人もいる。
レベルに合わせてクラスを分けるシステムではあるけれど、個人的にはそれは難しいんじゃないかなと思った。みんな違う状態にいるのだから。
つまり何を言いたいのかというと、語学学校は語学力を上げるにはちょっと不向きだ(なのではないだろうか)。
少なくとも、初心者が海外の語学学校で一から学ぶのはかなり厳しいと思う。何言ってるかわからないし。
(といっても私は海外の大学に通ったことがないので、じゃあどうすればいいの?と聞かれるとわからないですが←すみません)
大切なのは、
「いかに常にフランス語を聞き、話せる環境を作れるか」に加えて、
「その環境下では正しいフランス語が存在するか」ということと、
「自分のフランス語の間違いを指摘してもらえるか」ということ。
なのかな?????
正直語学学校では正しいフランス語は先生のフランス語だけだし(生徒同士は割とすごいフランス語を話している)、授業の間は生徒同士で話す機会が多いわけだから、いくら話しても伝わらないこともある。
クラス内ではフランス語しか話してはいけないよ、というけれど、わからない単語をフランス語で説明されても正直わからない(もちろんわかることも多いが)。英語で言ったほうが早いんじゃないかって思うこともある。クラスに一人日本人の子がいたけれど、フランス語で説明されても?という感じで、もはや日本語で言って頭で理解してからフランス語でその言い回しを使えるようにした方が効率的なんじゃないのかなと思う。
うーん…。
(↓ リヨンのレストラン Bouchons)
まだ初日なのでわからないけど、もし他の言語を学ぶとしたら、
・「日本人の先生に文法を教えてもらう」
・「ネイティブの先生に発音をチェックしてもらう(チェックしてもらうのは日本人の先生でも大丈夫だけど、その発音がネイティブスピーカーに伝わるかどうかを見てもらう)」
・「単語を覚える(語彙力をつける)」
ここまでは日本ですべきなのではないだろうか。
それをペラペラ話せる段階に引き上げるには、
・「話したい内容が頭にすぐ浮かんでくる(=単語や動詞)」
・「相手が早く話しても聞き取れる(=聞いたまま理解できる。日本語や英語に変換しない)」
がプラスされればOKなんじゃなかろうか?
後半の2点に関しては、日本でもできるだろうが環境を整えるのが難しいかもしれない。まあそれは人それぞれだ。その言語域に行くのもよし、イーオンに通うのもよし。ただ、いざという時パッと頭に浮かぶ状態でないと、使えない。
2週間でどれほど自分の記憶力と闘えるかが勝負だ。
比較的時間があるので、思う存分、自分が逃げてきた過去と向き合える。
結局、継続できない人は言語を習得できない。たぶん。
高校の時に副担任の先生が言っていたことを今でも覚えている。
「英語を話せる人は、簡単に話せるようになったのではない。”それなり”の努力をしたから話せるようになったんだ。だから、どんな人でも、尊敬しよう」(というような内容。決して、英語を話せる人を敬えという意味ではありません)
多言語を話せる人は、それなりの努力をしてきた人だ。簡単にペラペラになった人なんていない。もし生まれもった環境が良かったとしても(外国に住んだことがあるとか、親が日本語以外の言語を話すとか)、その環境の中で言語を習得したのはその人なりの努力があったからであって。その環境にいただけでは話せるようにならない(母国語以外の話)。
それを先生は言いたかったんだと思う。
「○○ちゃんは~~だから英語できていいよねええ」みたいな考えをしているうちは、英語などできるようにならないんだと思う。○○ちゃんだって努力している。それを先生は分かって欲しかったんだろうな。
とまあかなり脱線したけど(高校の時は先生の脱線が大好きだった←どうでもいい笑)、つまるところ。
「いかに言語習得に対して自分が何をすべきかわかっていて」
「かつ、そのすべきことを継続できるモチベーションを維持させることができる」
ならば、おそらく言語は習得できる。のかな。
帰国したら言語習得についての本を読んでみよう。きっと面白い。
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