コルビエールでの暮らしの振り返り。そこは全くと言っていいほど雨の降らない乾燥地帯。私の知らない自然の世界があたり一面に広がっていました。
この地域は、夏場はほとんど雨が降りません。そのため、土はこの通り、かぴかぴ。草も乾燥していて、とげとげしているものが多いのです。
飲み水は、近くの水源からホースで水を引いているのですが、それでもここでは水は貴重。何よりも大切なものとして扱われています。ない資源だからこそ、人々はそのありがたみや大切さをちゃんとわかっていて、生きるために大切なものは水、と答える人も少なくありません(物理的な話ではなく)。
何よりそこでびっくりしたのは「Masaru Emotoを知らないの?!」というみんなの言葉。江本勝さんは、水についての研究をした方で、私は恥ずかしながら知りませんでした。
が!ここではみんながその本を一冊は家に持っているのです。水に対する興味関心が高いためです。
私たちが飲んでいるもの、食べているものが、私たちの体をつくります。そして、私たちの体のほとんどの成分は水。生きる上で欠いてはならないのも水。乾燥と日々闘っている人たちが、水への思いが強いのも納得なわけです。
そして庭の野菜たちがこちら。水やりも、溜めた雨水が尽きてしまったらできないので、藁を根元に敷いて湿気や水分を逃がさないようにしています。基本的には、自分たちが食べる分と、泊りに来たお客さんたちに出すくらいの野菜がとれる広さです。
ここに来る前にいた野菜農家さんでは、毎日最低一時間は自動の水やり機を使って水をあげていたのですが、ここでは多くても2日に1回、もしくは1週間~2週間放りっぱなしということもよくあります(それでも枯れない)。
朝晩は冷え込み、山に囲まれているので湿気がすごいのですが、日中はからっからで40度近くまであります。水を頻繁にあげなくても、彼らの生命力は強かった…。
その分野菜一つ一つの味が濃いなあ、という感じで、非常に味がしっかりしています。
お家には、たくさんのハーブ。
ホストマザーのブリジットは、植物マニア(?)で、ハーブティやエッセンシャルオイル(植物から抽出した自然のオイル)がたくさん。風邪の時にはこれ、ぶつけたところにはこれ、眠れない時はこれとこれを混ぜて、、など、薬ではなく、自然のものをいかに使って体を癒すか、元気にできるかを意識していました。添加物もほとんどとらない、なるべく自然のものをそのまま食べることが多かったように思います。
そしてそしてこちらがぶどう畑!
こっちに来て驚いたのですが、ぶどう畑があたり一面に広がる景色はもうなんとも言えない美しさです。日本で見たことがあったぶどうは、上から実がなってぶらさがっているものだったので、初めて見たときは圧巻でした。
ここは山に囲まれていますが、フランス南部は高速を走っていたりすると、見渡す限りぶどう!という景色を見ることができます(日本で言う田園風景みたいな)。海ぶどうが映えている!!と私は勝手に表現しています。
私たち日本人がお米をみんなで収穫してそれを食べる、という習慣が、こちらではぶどうをみんなで収穫して食べる、という。ブリジット曰く、「ワインとチーズだけは、フランス人にとってどうしても欠かせないもの」なのだそう!日本人だったらお米と漬物かな?
泊りに来てくれたお客さんのお部屋はこちら。彼らは「Accueill Paysan」というネットワークに属していて、民宿というよりも農家さんのお家に泊まりにいく、という感覚です。時にサイクリストや登山家の人たちが泊りに来ます。
そしてこちらが雌馬のリンダと雄ロバのキキ。
昔は彼らと一緒に畑を耕していたこともあったそう。今は肥料として恩恵をもらっています。
書き始めたはいいものの、文章が全く進まないので、また改めて収穫祭のことも書こうと思います。ではでは!
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